年末恒例の音楽番組のひとつである「輝く!日本レコード大賞」(以下「レコード大賞」)
年末に近づくとテレビ局がこぞって音楽特別番組を放送する中で、レコード大賞はTBS系列での放送です。
レコード大賞は、安住紳一郎さん(TBSアナウンサー)が9年連続で司会をつとめています。
レコード大賞が創設されたのは、1959年(昭和34年)
2021年で63回目を迎え、音楽番組の中では歴史が長いだけでなく、伝統があるイメージがありますよね。
そんな威厳あるレコード大賞ですが、実はレコード大賞受賞の裏にはやらせのうわさがあるのです。
やらせがいつからおこなわれていたのか、やらせには乃木坂が関係しているのではないかと言われています。
レコード大賞受賞にやらせがあったのか、すごく気になりませんか?
いつからやらせがあったのか、乃木坂とやらせの関係、さらに視聴率の推移について調べてみたいと思います。
ここでは、
・レコード大賞のやらせはいつから?
・レコード大賞のやらせ疑惑に乃木坂?
・レコード大賞のやらせで視聴率低下?推移を検証!
についてみていきたいと思います。
レコード大賞のやらせはいつから?
さっそく、レコード大賞受賞にやらせがあったのか、やらせがあるとすればいつからおこなわれていたのかについて調べてみました。
やらせ疑惑に三代目JSB!?
レコード大賞受賞のやらせは、「週刊文春」(2016年10月27日号)にて報道されました。
画像:JSB3公式サイト
記事は、「三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE」(以下「三代目JSB」)のレコード大賞には買収があったという内容でした。
こちらがおおまかな記事の内容です。
昨年「日本レコード大賞」の大賞を受賞した「三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE(以下三代目)」が大賞受賞のため1億円の“裏金”を支払っていたことを、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)が報じている。
同誌は誌面に1通の請求書の写しを掲載。
その請求書とは昨年12月24日付で、発行元は郷ひろみや小泉今日子らが所属する「バーニングプロダクション」で、EXILEや三代目らが所属する「LDH」に対し「年末のプロモーション業務委託費」として1億円を請求したもの。
「バーニング」の周防郁雄社長は「芸能界のドン」として知られ、毎年行われているレコ大には周防氏の意向が大きく反映されているという。
記事引用:リアルライブ(2016年10月27日)
週刊文春の記事には、1億円という金額が記載された領収書の写真まで掲載されました。
レコード大賞は数年前に三代目JSBが1億円で買収した問題があったよね。そんな所が出す特別栄誉賞に一体何の価値があるの? #レコ大 pic.twitter.com/JlfMkdflRz
— ケン (@kenny_oppaisuki) December 17, 2020
レコード大賞に買収発覚か 三代目JSB受賞に1億円https://t.co/vRU7ZQ5jnT
レコードって(。-∀-)w— @ (@deskblock2019) December 30, 2019
レコード大賞の放送日は、12月30日が恒例となっています。
領収書の日付は12月24日、レコード大賞放送日前であることから信憑性の高さがうかがえます。
また、「年末のプロモーション業務」というのが、レコード大賞を受賞の確約ということでしょう。
記事での昨年というのは、2015年のレコード大賞のことをさしています。
確かに2015年のレコード大賞は、三代目JSBの「Unfair World」が受賞しました。
しかも、三代目JSBは2014年もレコード大賞を受賞しており、2年連続2度目の受賞となっています。
この報道を受けて、三代目JSBのレコード大賞受賞(2015年)は、やらせがあったのではないかと世の中がざわつくことになりました。
[chat face=”aiko.png” name=”OLさん” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]レコード大賞受賞のやらせ疑惑が表に出てしまった、衝撃の報道となりましたね。[/chat]
本当に三代目JSBは売れたの!?
三代目JSBのレコード大賞受賞(2015年)は、週刊文春の報道がある前から不審に思われてたようです。
「なぜ三代目JSBがレコード大賞受賞なのか?」「そんなに三代目JSBは売れたの?」と疑問の声があがっていました。
画像:JSB3公式サイト
こちらが2015年のオリコン年間シングルランキング上位5位と三代目JSBの順位です。
(参考:ORICON 2015年年間シングルランキング)
1位 | 僕たちは戦わない | AKB48 | 178万枚 |
2位 | ハロウィン・ナイト | AKB48 | 133万枚 |
3位 | Green Flash | AKB48 | 105万枚 |
4位 | 唇にBe My Baby | AKB48 | 91万枚 |
5位 | コケティッシュ渋滞中 | SKE4 | 70万枚 |
15位 | starting over | 三代目JSB | 47万枚 |
23位 | O.R.I.O.N. | 三代目JSB | 24万枚 |
24位 | Summer Madness | 三代目JSB | 23万枚 |
31位 | Unfair World ※レコード大賞受賞曲 | 三代目JSB | 20万枚 |
三代目JSBのレコード大賞受賞曲「Unfair World」の売り上げは、31位の約20万枚。
それに対して、AKBの「僕たちは戦わない」の売り上げは178万枚とけた違い、Wミリオンヒットに届きそうな売り上げでした。
しかも、2015年年間ランキングの1位から4位まではAKB48が独占状態でした。
[chat face=”aiko.png” name=”OLさん” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]ファンや世の中の人はAKB48がレコード大賞に選ばれる、受賞確実だと思っていましたよね。[/chat]
結果としては三代目JSBの「Unfair World」がレコード大賞を受賞しました。
さらに、三代目JSBは「Unfair World」のほかにも「starting over」など売れた曲がありました。
そんな中で「Unfair World」が受賞曲になったことも、さらに不審感が増すことになったのです。
画像:日本作曲家協会
実は、週刊文春のやらせ報道がある以前から、レコード大賞受賞については「出来レース」だと言われていました。
レコード大賞受賞の審査基準があいまいで不可解だ、審査員の主観だという意見も多くあったようです。
審査基準が明確でないことからも、レコード大賞がやらせだと言われるようになったと思われます。
ただし、三代目JSBが2015年当時、売れなかったというわけではないのです。
こちらが、2015年のオリコン年間アーティストトータルセールス上位3位です。
(参考:ORICON 2015年年間音楽ランキング)
1位 | 嵐 | 総額売上額:143億2,800万円 |
2位 | AKB48 | 総額売上額:112億9,100万円 |
3位 | 三代目JSB | 総額売上額:68億5,600万円 |
トータルセールスという点では、嵐やAKB48に次いで三代目JSBは3位でした。
総合的な判断ということであれば、三代目JSBが2015年にレコード大賞受賞はおかしくなないところもあるのです。
しかし、三代目JSBのレコード大賞受賞(2015年)がやらせであるという報道があったことは事実です。
2016年の週刊文春の報道で、世の中の人が知ることになりました。
さらに、レコード大賞のやらせは以前からあったという声もあがってきました。
レコード大賞は歴史が長いだけに、さまざまな憶測や噂が飛び交っていました。
調べた結果、レコード大賞受賞にはやらせがあったという報道は確かにありました。
しかし、本当にやらせだったと断定するまでには至りませんでした。
また、レコード大賞受賞のやらせがいつからあったのかについては、今のところはっきりとは分かっていません。
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レコード大賞のやらせ疑惑に乃木坂?
レコード大賞受賞のやらせは、三代目JSBだけではなく乃木坂46(以下「乃木坂」)にも噂がありました。
画像:MANTAN WEB(レコード大賞2017での乃木坂)
こちらが、やらせ疑惑ではないか言われている乃木坂のレコード大賞受賞歴です。
(参考:Wkipedia2017年の音楽 Wkipedia2018年の音楽)
2017年 インフルエンサー(年間のCD売り上げ:6位)
2018年 シンクロニシティ(年間のCD売り上げ:3位)
どちらの受賞曲も、年間のCD売り上げでは上位に入っていますが、2017年も2018年もトップはAKB48。
[chat face=”aiko.png” name=”OLさん” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]乃木坂よりもAKB48の勢いが止まらないといった状況でしたよね。[/chat]
さらに、2017年のBillboard Japanや楽曲ダウンロード数では、星野源さんの「恋」やRADWIMPSの「前前前世」が1位と2位を占めています。
社会現象にまでなったドラマ「逃げ恥」といえば、星野源さんの恋と恋ダンスですよね。
さらに、映画「君の名は。」で使われたRADWIMPSの「前前前世」のサビは誰もが知っているといってもいいでしょう。
2018年も同じく、Billboard Japanや楽曲ダウンロード数では、米津玄師さんの「Lemon」やDA PUMP「U.S.A.」が1位と2位を占めています。
「Lemon」はダウンロードで178万を超えるという記録を残しているほどです。
また、DA PUMPの「U.S.A.」はレコード大賞受賞は確実だと言われていました。
確かにDA PUMPはテレビでも引っ張りだこ、「U.S.A.」もよく耳にしましたよね。
画像:ORICIN(レコード大賞2018での乃木坂)
乃木坂のレコード大賞受賞がやらせではないかと言われてしまうのは、その年の象徴となる楽曲が受賞しなかったためではないかと思われます。
また、レコード大賞を受賞しているにもかかわらず、売り上げが伸びていないこともやらせだと言われる要因でしょう。
乃木坂もまた、2年連続でレコード大賞受賞しています。
三代目JSBも2年連続で受賞したことから、週刊文春の買収報道が出てしまいました。
レコード大賞を連続で受賞することに対して、世間の目が厳しくなっているのかもしれません。
調べた結果、乃木坂のレコード大賞受賞にやらせがあったということを確定することはできませんでした。
乃木坂のレコード大賞受賞のやらせは、あくまでも疑惑にとどまるものだと思われます。
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レコード大賞のやらせで視聴率低下?推移を検証!
さっそく、レコード大賞の視聴率の推移について調べてみました。
1959年から2005年までの視聴率
レコード大賞が創設された1959年から20年近くは、視聴率が右肩上がりでした。
(参考:Wkipedia)
1962年 | 10.8% | |
1977年 | 50.8% | 最高視聴率 |
1980年 | 34.4% | 初めて30%台に落ちこむ |
1986年 | 29.8% | 初めて20%台に落ちこむ |
1989年 | 14.0% | 初めて10%台に落ちこむ |
2005年 | 10.0% | 最低視聴率 |
沢田研二さんの「勝手にしやがれ」がレコード大賞に輝いた1997年、最高視聴率50.8%を記録します。
画像:日刊ゲンダイ
ここまでが黄金期となり、視聴率が30%台になったのは1989年。
1989年はNHK紅白歌合戦が放送時間を変更し、レコード大賞の放送時間とかぶってしまったためだと推測されます。
さらに、1990年になるとジャニーズ事務所がレコード大賞に出演しなくなりました。
ジャニーズ事務所の出演辞退は、視聴率の低下に大きく影響していると思われます。
その後も視聴率は減り続け、2005年に最低視聴率10.0%まで落ちこみました。
2008年から2020年までの視聴率
こちらが、2008年から2020年までのレコード大賞の視聴率の推移とレコード大賞受賞です。
三代目JSBのやらせ報道や、乃木坂のやらせ疑惑の噂があった13年間です。(参考:Wkipedia)
視聴率 | 受賞曲 | アーティスト | |
2008年 | 16.9% | Ti Amo | EXILE |
2009年 | 13.5% | Someday | EXILE |
2010年 | 15.0% | I Wish For You | EXILE |
2011年 | 14.9% | フライングゲット | AKB48 |
2012年 | 16.6% | 真夏のSounds good ! | AKB48 |
2013年 | 17.6% | EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜 | EXILE |
2014年 | 15.6% | R.Y.U.S.E.I. | 三代目JSB |
2015年 | 13.0% | Unfair World ※やらせ報道 | 三代目JSB |
2016年 | 14.5% | あなたの好きなところ | 西野カナ |
2017年 | 14.4% | インフルエンサー ※やらせ疑惑 | 乃木坂 |
2018年 | 16.7% | シンクロニシティ ※やらせ疑惑 | 乃木坂 |
2019年 | 14.0% | パプリカ | Foorin |
2020年 | 16.1% | 炎 | LiSA |
特定のアーティストが、連続でレコード大賞を受賞することが多くなりました。
しかし、視聴率は15%前後と大きく変動することはありません。
2006年からレコード大賞の放送日が、12月31日から12月30日に変更されました。
大みそかに放送する紅白歌合戦とかぶらないようにしたことで、15%前後の視聴率につながっているのかもしれません。
以前であれば年末の一大イベントは、レコード大賞かNHK紅白歌合戦だという言われるほどでした。
しかし、最近では「レコード大賞には興味がない」「受賞はどうでもいい」といった冷ややかな声が聞かれます。
やらせ報道、やらせ疑惑から視聴者がレコード大賞からはなれていったと考えられます。
[chat face=”aiko.png” name=”OLさん” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]レコード大賞への関心が薄くなってきたということなんでしょうね。[/chat]
三代目JSBのやらせ報道や、乃木坂のやらせ疑惑が直接、視聴率の低下に関係しているとは断定できません。
やらせ報道があったあとも、視聴率は大きく変動していないためです。
2005年には10.0%と落ちこんだものの、その後2020年までは15%前後でキープしています。
[quads id=1]
まとめ
レコード大賞のやらせはいつからあった?視聴率推移も検証についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
レコード大賞受賞のやらせについては、週刊文春にて三代目JSBレコード大賞受賞(2015年)買収の報道がありました。
2016年と2017年にレコード大賞受賞した乃木坂についても、やらせではという声があります。
レコード大賞受賞はやらせだ、出来レースだ、と以前から噂があるようです。
いつからやらせがおこなわれていたのかははっきりしませんが、2015年以降のレコード大賞受賞はやらせ疑惑が払しょくできていません。
レコード大賞の視聴率は、やらせ疑惑が関係しているかどうか分かりませんが、推移からみると停滞していることは事実です。
今年も、レコード大賞は2021年12月30日に開催予定だと思われます。
視聴率が低くなったとはいえ、それでもレコード大賞は年末の風物詩のひとつですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。