オリンピックの演出チームから降ろされたMIKIKOさんが電通幹部に送ったメールの内容が明らかになりました。
そして、MIKIKOさんを排除した“黒幕”が電通№2の高田佳夫さんであることも判明しました。
MIKIKOさんの企画はプレゼンまでして、IOCに高い評価を受けていたといいます。
ですが、新型コロナウィルス感染拡大に影響を受けて1年の延期が決まり、大会運営の簡素化を理由に権限を佐々木宏さんに移しました。
MIKIKOさんとしては一旦保留状態ということで、電通からの連絡を待っていたといいます。
ところが電通側は何も連絡もせず放置したままでした。
そんな中、MIKIKOさんが当時電通へ送ったメールが明らかになりました。
MIKIKOさんがどんな思いで大会の演出に取り組み、作り上げようとしていた仲間を思っていたのかがうかがえます。
MIKIKOさんはなぜオリンピックの演出チームから排除されたのか、黒幕と言われる高田佳夫さんはどのようにして関わったのか、経緯をみていきたいと思います。
ここでは
MIKIKO電通へのメール内容全文まとめ!
MIKIKOを排除した黒幕は高田佳夫!
オリンピック演出政治との繋がりも
MIKIKOさんが声明発表
についてみていきます。
MIKIKO電通へのメール内容全文まとめ!
MIKIKOさんが電通の幹部に送ったメールは次の通りです。
〈まず今の私の状況を経緯と共にお伝えしておきます〉
〈私以外のコアに関わっていたスタッフは延期の報告以降、何の情報もなくただ一時停止していて再開を待っている状況です。「1年の猶予を頂けたと思って前向きに捉えましょう」という気持ちのまま止まっています。〉
〈去年の6月に執行責任を任命され、全ての責任を負う覚悟でやってきました。どんな理不尽なことがあっても、言い訳をしないでやってきました。/それを一番近くで見てきたみなさんはどのような気持ちでこの進め方をされているのでしょうか?/コロナで世界がこの様な状況になって、やっぱり一番大切にしないといけないのは信頼関係だと信じて止みません。
本当は、このままフェードアウトするのが平和なやり方なのかな?とも悩みました。/でも、またこのやり方を繰り返していることの怖さを私は訴えていかないと本当に日本は終わってしまうと思い、書きました〉
電通側はこれに対して「佐々木に任せていた」と答えるばかりで、新たな対応を取らなかったといいます。
このメールを送ってから、MIKIKOさんは2020年11月9日に辞任届を出しています。
佐々木宏さんが今回辞任に至った女性タレントを侮辱する案に反対したのはMIKIKOさんでした。
〈容姿のことをその様に例えるのが気分よくないです〉
そのこともあってか2か月後の責任者をおろされています。
その理由は
彼女が“わきまえない”女性だったから
というもの。
はぁ??
って感じです。
ふざけてますね。
佐々木宏さんからしたら、MIKIKOさんは“煙たい相手”だったようです。
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MIKIKOをおろした黒幕は電通の代表取締役高田佳夫!
しかし佐々木宏さんを責任者にし、MIKIKOさんをおろした本当の“黒幕”がいたのです。
それは電通の代表取締役の高田佳夫さんです。
画像:電通ホームページより
高田佳夫さんは電通の№2と言われています。
高田佳夫さんは森喜朗さんとも深いつながりがあり、同じマンションで家族ぐるみの付き合いといいます。
電通にとってオリンピックは実入りの大きい一大イベントですので、すべてを仕切りたいわけです。
「スポンサー契約や演出の細部に至るまで、電通にメリットがある形にする必要があります」(電通幹部)
〈すべての商流は電通から〉
〈他広告代理店系のスタッフはNG〉
引用元:文春オンラインより
全ての発注は電通が行うと通達しています。
演出チームのメンバーが勝手に他所に頼んだりしては困るわけです。
高田佳夫さんが深く関与するようになったのは、2019年に入ってからといいます。
責任者は野村萬斎さんになっていましたが、野村萬斎さんの提案に森喜朗さんは不快感を表していました。
そこでMIKIKOさんが責任者に就任しますが、公にはしていませんでした。
それから高田佳夫さんの役割が明確になっていきます。
MIKIKO氏ら現場サイドを管理・監督する〈ステアリングコミッティ〉のメンバー5名の中に、髙田氏の名前がある。
「5名のうち、2名は管理側に“棚上げ”された形の山崎氏と野村氏。長い実務経験からも、事実上、髙田氏がMIKIKOチームを監督する構図が生まれたのです」
高田佳夫さんは開会式演出の要望をMIKIKOさんに伝えますが、MIKIKOさんはそれを受け入れることが出来ませんでした。
「髙田氏にとってMIKIKO氏は、要望を聞いてくれず、扱いづらい存在でした。その彼女の演出チームに昨年1月から加わったのが、それまで花形とされる五輪の開会式からは外れ、主にパラを担当していた佐々木氏だったのです」
引用元:文春オンラインより
途中から加わった佐々木宏さんと高田佳夫さんは電通同期入社の盟友といいます。
その後、例の佐々木宏さんの侮辱発言の提案があり、それに反論したMIKIKOさんが排除されていくのです。。。
MIKIKOさんは昨年10月16日、これまでの出来事を克明に記したメールを、電通幹部らに送っていました。
組織委サイドにも転送し、関係者間で共有されています。
〈5月11日/高田さんから呼び出しを受け/森会長の意向で緊急対策リーダーとして佐々木さん体制になる旨伺う〉(メールは字体ママ)
佐々木体制は「森氏の意向」と高田佳夫さんは説明しています。
〈5月19日/森会長と面談/高田さんより、「今までの労いと共に、佐々木さん体制の報告を会長の口から受ける」と伺ってトリトンに出向く〉
森喜朗さんはMIKIKOさんに次のように言います。
「引き続き、オリ開会式はMIKIKOさんにリーダーをお願いしたい」
佐々木体制ではなくMIKIKOさんで行きたいという森喜朗さんの発言に同席していた高田佳夫さんは、不思議がるMIKIKOさんを別室に連れて行き、次のように言ったといいます。
〈「森会長はボケてるから、今の話は事実と違うから」と再度佐々木さん体制を念押しされ、「佐々木から連絡する様に伝えるから」として解散〉
森喜朗さんはMIKIKOさんの事を買っていたのに、そうなると困る高田佳夫さんは森喜朗さんの発言をなかったことにしたようです。
しかしMIKIKOさんで行きたいと思っている森喜朗さんの発言に「ボケてるから」ってどういうことなんでしょう。
佐々木宏さんはその後IOCにプレゼンしますが企画が通らないため、MIKIKOさんの案を切り貼りしたそうです。
〈8月26日/佐々木さんから連絡があり/IOCのプレゼンで唯一良いリアクションがもらえたのがMIKIKOさんたちが考えられていたアイデアを入れた部分で正直自分がやる意味を見失うほどショックだった(略)やはり、自分たちが作ってきたものが何の報告もなく使われているのはおかしくないか?(など、困惑した心中を伝える)〉
自分のアイデアを無断で切り貼りされて、その後佐々木宏さんからの返答もまともになく、電通からの連絡も途絶えたといいます。
MIKIKOさんの演出に携わったスタッフ500人も宙ぶらりんのまま放置され、MIKIKOさんの排除とともに500人も排除されたようです。
MIKIKOさんからしたら悔しいし、勝手に自分のアイデアを切り貼りされて怒りを通り越して、呆れているんじゃないでしょうか。
こんなことがまかり通っていることを腹立たしく思います。
結局、電通の思うまま、実際は佐々木宏さんではなく“黒幕”である高田佳夫さんの思惑通りに進めていったわけですね。
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オリンピック演出政治との繋がりも
森喜朗さんは高田佳夫さんを可愛がってたこともあり、高田佳夫さんは森喜朗さんの言うことを何でも聞いていたようです。
オリンピックの演出には政治案件がありました。
森喜朗さんが市川海老蔵をオリンピックの開会式に出演させるよう求める
小池都知事が『あの人を入れろ』『この団体を出せ』と求める
森喜朗さんは市川海老蔵さんを以前から応援していたので、海老蔵さんを出演させて『團十郎襲名の祝い』にしたいと言っていました。
高田佳夫さんはその要望をどうしても入れたかったので、責任者であったMIKIKOさんに伝えています。
ですがあくまで演出のプランの中身を最優先にしたいMIKIKOさんは「うん」と言わなかったようです。
そんな高田佳夫さんはMIKIKOさんを疎ましく思っていたんでしょう。
MIKIKOさんは予算のことも考えながら案出の中身を重視していたので、政治絡みのお願いとあってもそこは譲れなかったんだと思います。
プロのアーティストですから自分のやることにこだわりやプライドがありますよね。
責任者として任されてやるからにはいいものを作るために、全力を尽くしてパーフェクトにしたいと思うのは当然です。
そのために自分の意図しないものを入れてくれと言われても難しいに決まっています。
このあたりで高田佳夫さんとの溝が深まったといいます。
ここにも電通の思惑と政治が絡んでいることがわかります。
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MIKIKOさんが声明発表
沈黙を通していたMIKIKOさんがTwitterに声明を発表しました。
一連の報道に関しまして MIKIKOよりhttps://t.co/auOny68MTt pic.twitter.com/FIVu2IVLXL
— MIKIKO先生 (@mikiko_san) March 26, 2021
MIKIKOさんの声明全文 画像:MIKIKO先生 (@mikiko_san)Twitterより
2021年3月26日に出されました。
MIKIKOさんの無念な気持ちと関わってきたスタッフへの申し訳ない気持ちが綴られていて、本当に辛かったと思います。
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まとめ
電通の深い関与がますます表になりました。
MIKIKOさんを責任者にしておきながら放置し、結局は電通の思い通りにやる、政治が絡むという構図が出来上がっていますね。
MIKIKOさんや野村萬斎さん、椎名林檎さんなど本当にやりたいことがやれず、悔しい思いをしていたことがよくわかります。
何のためにチームに選ばれたんでしょうか。
MIKIKOさんのメールからは無念の思いしかありませんね。
こんな利権の絡んだオリンピックはやらなくてもいいような気がします。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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